リアル絵描き日記

画家明石恵のブログです。

ヤマタノオロチー日本神話のモンスターー

今日も生きてます。

 

台風が来るそうですね。

私は一応水の備蓄を買い足しました。

何が起こるかわからないからなあ。

 

皆様もお気をつけてお過ごしくださいませ。

 

さて、昨日に引き続き日本神話の画題を見ていきます。


今日はスサノオヤマタノオロチ退治の話です。

 

ヤマタノオロチは頭が八つの竜?ぐらいの認識でしたが、実際はとても大きな怪物です。

 



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↑歌川国輝「本町英雄伝」のうち「牛頭天皇 稲田姫

牛頭天皇ヤマタノオロチを退治している浮世絵。牛頭天皇スサノオと同一視されていたことを示します。

 

~ざっくりスサノオヤマタノオロチ退治~

 

舞台

ヤマタノオロチ退治の舞台となるのは出雲国の肥河

現在の島根県斐伊川です。


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主要な登場人物


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スサノオ
暴れん坊&怪力の日本神話の神様。

天岩戸伝説の後、神々の住む高天原を追放され下界の出雲の国へ。


(天岩戸伝説について→天岩戸伝説ー絵心を刺激!ー - リアル絵描き日記)

 

 



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ヤマタノオロチ
日本神話のモンスター
八つの山に渡る大きさで、体には檜や杉が生えていて、お腹はいつも血でにじんでいる。
八つの頭と尾を持ち、目は真っ赤。

 

本当にいたら悪夢…

 

 

アシナヅチテナヅチ
スサノオが降り立った出雲国の肥の川の上流に住んでいた夫婦の神様。8人の娘がいたが、毎年ヤマタノオロチに食べられていた。

 


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クシナダヒメ
アシナヅチテナヅチの娘。
八人姉妹の末娘だが、唯一ヤマタノオロチの被害を免れる。

 

 

 


ざっくりあらすじ

 

なんやかんやで神々の住む高天原を追放された暴れん坊スサノオ

 

出雲国の肥河に降り立ちます。

 

川を上っていくと、年に一度ヤマタノオロチに娘を食べられ、困っているアシナヅチテナヅチ夫婦に出会います。

 

生き残っているのは末娘のクシナダヒメだけ。

 

話を聞いたスサノオは、クシナダヒメとの結婚を条件にヤマタノオロチ退治を請け負います。

 

スサノオは神通力でクシナダヒメを櫛に変えて、自分の髪に挿しました。

 

そして、アシナヅチテナヅチに強い酒を準備させ、ヤマタノオロチに飲ませました。

 

ヤマタノオロチが酔って寝てしまうと、スサノオヤマタノオロチを退治しました。

 

 


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↑は「八岐大蛇退治」

お酒に夢中になるヤマタノオロチスサノオが剣を振り上げています。

この話が描かれた絵馬は多く、武芸の上達を祈ったとも言われています。

 

 


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『日本略史 素戔嗚尊』に描かれたヤマタノオロチ月岡芳年・画)

 

ちなみにスサノオヤマタノオロチを退治したときに大蛇の尾から出てきた剣が後に三種の神器のひとつになります。

 

また、スサノオクシナダヒメと結婚した後に新居の場所で、

 

八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を」

 

という和歌を詠みましたが、これが日本最古の和歌と言われています。

 

 

 

 

昨日と今日とスサノオの話でしたが、スサノオはトラブルを引き起こすだけではなく、解決することもあったのですね。

 

かっこよくヤマタノオロチを退治する浮世絵をみて、ヤマタノオロチに戦って勝っていたのかと思っていましたが、お酒に酔って泥酔していた状態を襲ったのですね…。

 

ヤマタノオロチ側からみると、

酒は飲んでも飲まれるな!

というような話ですね。

 

 

 

きょうはここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございました

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