リアル絵描き日記

画家明石恵のブログです。

カロカガディア

今日も生きてます。

 

 

 

池上英洋さん著「美少年美術史」を読んでいます。

 

前読んでいた西洋美術史入門ではカラー図版が文章の前にまとめられていましたが、この本は文中にカラー図版か差し込まれていてとっても見やすいです。
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カラー図版だけ前の方にまとめられている本ってよくありますが、差し込まれている方やはりいいですね。読みながら参照しやすい。

 

そして今日は美少年のが誕生した古代、人々はどのような美意識を持っていたかについて書きたいと思います。

 

 

古代ギリシャの人々には「カロカガティア」という思想がありました。

 

 

カロカガティアという言葉は

 

カロス=美

アガトス=善

 

の合成語です。

称賛されるべきは道徳的な美しさと外見的な美しさを併せ持つものという考えだそうです。

 

なので古代ギリシャの青年たちは現在のジムにあたるギュムナシオンに通って体を鍛えました。

 


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本来ギュムナシオンは有事のさい兵士になる義務のある市民を鍛えるためのものでしたが、軍が整備されて純粋に体を鍛えるためのものになりました。

 

なんか↑の画像も見てて思うのですがやはり絵画で男性の裸は変な感じしますね。女性を見慣れすぎてるのかもしれないな。

 

鍛えたからだを披露する場として古代オリンピア祭(元祖オリンピック)やパナテナイア祭(女神アテナに捧げた祭)がありました。

 

そういった類いのひとつとして各選挙区から集められた代表の若い男たちの容姿の美しさを競う「エウアンドリア」というコンテストがありました。

 

その目的は鍛えられた肉体を誇示し、その姿を神に捧げるためだったそうです。

 

 

ちなみに外見のよさの条件の中には無駄毛がないこともふくまれていたそうな。古代ギリシャでも永久脱毛とかしてたのかなー。

 

 

今日はここまで。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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