今日も生きてます。
カラヴァッジョが続々してますが、まだまだ続々します。
殺人のため死刑宣告を受け、ナポリに逃げ、そこで成功したカラヴァッジョは1607年にはマルタ島まで逃げます。聖ヨハネ騎士団の騎士になるためでした。
昨日ブログに載せた上の作品はアロフ・ド・ヴィニャクールの肖像ですが、この人は殺人者は騎士になれないという規則を曲げてまでカラヴァッジョはが騎士になれるように応援してくれた人物でした。
心なしか優しげな表情で描かれていますね。
1608年にはサン・ジョヴァンニ大聖堂のオラトリオ(集会祈祷所)に大作を奉納し、騎士団に入団します。
洗礼者ヨハネの斬首
361×520(㎝)
この作品の出来栄えに騎士団長は喜び、カラヴァッジョに金の首飾りと二人の奴隷を与えたそうです。斬首されているヨハネの血の跡にカラヴァッジョのサインがあります。絵の中にサインが描き込まれた唯一の作品です。
ヨハネが斬首されているよううすを描かれた作品ですが、このようなポーズで描かれているのには意味があるそうです。
処刑人が首を切り落とそうとしている動作は犠牲に捧げられた羊の首を斬って地面に血を流す動作に似ており、聖人の殉教が犠牲であることを暗示しています。
この絵のヨハネは騎士団そのものを象徴しており、異教徒と戦って戦死した騎士たちへの鎮魂が込められていると考えられます。
騎士になったカラヴァッジョのはその直後に仲間の騎士5人とベッツァ伯ロドモンテ・ロエロを襲撃します。
なんでこの人はすぐ人を襲ってしまうんでしょうか?
それにより逮捕されサンタジェロ要塞の地下牢に収監されます。
しかし脱獄しシチリアに行きます。
そこで弟分の画家のもとに身を寄せ仕事斡旋してもらいます。ロエロの追ってから逃げつつも絵を描き続けます。
明日に続きます。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。