リアル絵描き日記

画家明石恵のブログです。

ニセモノ

今日も生きてます。

 

この前の展示のときに茶道売り場の販売員さんにいろいろ茶道の事を教えて頂きました。印象的だったのは茶道は抹茶を飲む会ではないということ。お茶を飲みつつその場の調度品も楽しんだり学んだりするのが茶道だそうです。奥が深いです。(常識なんでしょうか?)

 

昨日からニセモノ図鑑(「ニセモノ図鑑 贋造と模倣から見た文化史」西谷大著)を読んでいますが、その中になぜニセモノの掛け軸などが出回ったのか解説されていました。

 

茶道と同じように宴会が行われる時に家主は宴会会場に珍しい品有名な品を飾り、招待客をもてなし、家の格式の高さを自慢する必要があったそうです。私の今の感覚ですと掛け軸や壺はお部屋のプラスα的存在ですが、昔は必需品だったんですね。

 

中国の皇帝も地方から献上された品々で非常に珍しい動物園をつくり、周辺諸国の使節団に見せびらかしつつ酒池肉林でもてなしたそうな。権力と富があることを誇示するためにたくさんのものが必要だったんですね。

 

権力持っている人のコレクションルームって権力誇示が一つの役割だったのかな。

 

↓が日本の宴会風景再現(飾ってるものはニセモノらしい)

 

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渋い。

描く側としては絵の中の事ばかり考えていますが、文化の中で見ていくと美術品の役割は奥が深いと感じます。

 

 

私は飾ってくれた人の人生に寄り添うような作品が描きたいなと思っています。

 

 

今日はここまで。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

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