リアル絵描き日記

画家明石恵のブログです。

軽くモデルさん撮影雑談

今日も生きてます。 前回の最後に、次回はゴヤの話です! と言いつつ別の話題です! すみません。 今日は美術史お話のではなく先日絵画の参考にモデルさんにきて撮影したよ。という話です。 カメラを構えてるのは明石です。 人体を描くにはどうしてもモデルさ…

美しさに「毛」はいらない!!!なぜ陰毛を描かないのか?西洋美術の疑問を考える。

もともと日本人女性は体毛を処理していなくて、明治時代に入って洋服を着るようになってから意識が変わってきたということが書かれていました。 着物だと肌の露出が少ないので特別な人以外あまり気にならなかったのかもしれませんね。 しかし明治以降洋服を…

農民の画家ミレーは本当に農民の味方だったか?ミレーが当時評価された本当の理由。

画家のミレー自身が農民出身なので農民の画家とも呼ばれます。敬虔な農民を描いた作品はアメリカや日本でも大人気です。 ミレーは生きているときから名声を得た画家でしたが、よりその作品の価値が高まったのはミレーの伝記が出版されたからです。 最初伝記…

画家の忖度MAX!皇帝ナポレオン絵画の裏を読もう!

今日も生きてます。 年末の掃除に向けて、私の家では活躍できないモノたちを中古品としてリサイクルショップに販売しました。 こういうことするの初めてで値段が付くのか心配でした。 ですが一応値段がついたので良かったです。 今まで使わないものはすぐご…

なぜ方胸だけ露出させているのに道徳的なのか?絵画の謎を考えよう。&ファイトクラブ雑談。

今日も生きてます。 寒いので厚着をして布団やらマフラーやらを可能な限り体に巻き付けています。 もはや私の本体は私なのか布なのか悩むところです。 布だるま状態でファイト・クラブという映画を見ました。 (※Amazonプライム) 世間体や物欲に支配されてい…

自害を命じられた哲学者の最期をルーベンスはどう描いたか。巨匠が絵に残した嘘と思いやり。

今日も生きてます。 家の前の通りにイチョウの木が植えられています。 最近は黄色い落ち葉が歩道にたくさん散っています。 一枚拾ってきてしまいました。 ネットでみた蝶つくってみたくなったので… ちょっと失敗して無残な感じになったので明日またチャレン…

秘密の不倫を描いたむふふな名画!?フラゴナールの絵画「ぶらんこ」を読み解く。

ロココとは? ロココというのは、18世紀ごろフランスから始まり、ヨーロッパに広がった美術の様式のことです。絵画においてロココの特徴は、絵のテーマが堅苦しくないものが多い(貴族のピクニック、恋愛など)、曲線を多用する、優美・優雅な感じです。 ロコ…

趣味が錬金術⁉デル・モンテ枢機卿の錬金術部屋の天井画をみよう!

今日も生きてます。 新しく買い替えたパソコンのデスクトップの背景はカラヴァッジョの「果物籠を持つ少年」です。 実物を見た名画で感動した作品No,1です。 画像からはわかりませんが、果物と少年とを明確に描き分けようとしていて、表現がそれに現れていま…

ルネサンス巨匠ボッティチェリは自らの作品燃やした?死後忘れ去られていた?ルネサンス雑談。

今日も生きてます。 ネットフリックスに入会したおかげで映画廃人です。 Amazonプライムにも入っているのですが、Amazonプライムは視聴できる映画がたくさんあっても、どれが私の趣味に合うかわからず、選ぶのが面倒で結局見ないです。 おすすめがあったら教…

名画「ヴィーナスの誕生」雑談。愛と美の女神になぞらえられた美女は誰なんだろう?

今日も生きてます。 去年からペンタブで絵を描いています。 あまり上達してないかも…涙 ですが、アイディアスケッチしたり、構図を考えたりすることは紙よりデジタルのほうが都合がよさそうです。 PC上で良いなあと思ったブラシの表現をアナログに転換する作…

誕生ではなく漂着した瞬間?世界的名画ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」を知る。

今日も生きてます。 画材を少し増やしたので少し整理整頓しました。 正直お片付けは苦手な性分です。 ですが仕方がない、年末ですもの。 少しは良い部屋の状態で新年を迎えたいです。 なんとなく同じ容器に入れたら整って見える(?)感じがする気がするのでと…

「農民の画家」と言われるブリューゲルの農民に対する本音は?見下していたの?

ブリューゲルは16世紀のブラバント公国(現在のオランダ)生まれの画家です。その生涯についてわかる資料は少なく、ほとんどわからないというのが実情です。ブリューゲルはバベルの塔以外にも、農民のことを描いた作品を多数残しています。ブリューゲルは都…

フェルメールブームの火付け役「テオフィル・トレ」の思惑

今日はフェルメールブームの火付け役「テオフィル・トレ」について取り上げます。まず、フェルメールは17世紀オランダの画家です。真珠の耳飾りの少女が一番有名な作品かと思います。毎年フェルメールの作品は日本のどこかで見ることができるくらい人気のあ…

Google Arts&Cultureモザイク雑談。

今日も生きてます。 ネットで美術館を体験できるサービスって色々ありますよね。 昔からあるようですが、最近Google Arts&Cultureで世界の美術館を見て楽しんでいます。 グーグルマップの美術館版という感じで、美術館内を自由に散策できます。 中で少し気…

いけない眼差し?描かれたメイドの意味ー17世紀オランダの風俗画を見比べるー

今日も生きてます。 インドの屋台の映像を最近視聴しています。 あまり外国に行った経験のない私にとって、異国の風景をみるのは楽しいことです。 どんな料理にも調理人がはらりはらりとスパイスを振りかけていて面白いです。しかも幾種類も振りかけていて、…

フェルメールの「恋文」と17世紀オランダで風俗画が流行った理由

今日も生きてます。 近年ポイントを付与するサービス多くなりましたよね。 テレビで「ポイ活」という言葉を初めて知りました。 私はそこまでポイント運用していませんが、たまに気が付くとたまっていて嬉しいです。しかも有効期限は今月末まで… ということで…

田舎の風景にほのぼの~秋田を表現した福田豊四郎の作品で心を温める~

今日も生きています。 日ごろから自宅警備隊の一員として忙しくしている私ですが、年始年末は故郷に帰ることにしています。 いろいろ不安材料もありますが今年も年越しは秋田ですることにしました。 (年に一度を先延ばしにしてもう来なかったら後悔しますし…

日本画雑談。

今日も生きてます。 コラボ商品って心躍りますよね。 ミスタードーナッツでポケモンとのコラボ商品をいただきました。 ピカチュウのドーナツはコーティングされたチョコがプリン風味ということです。 キャラクターの色に合わせた味も気が利いていて素敵です…

かっこいい!私が燃える錦絵の戦争画と歴史画②

今日も生きてます。 私は今日、とんでもないことに気が付いてしまいました。 もう、今年はもう一か月しかありません! 10月過ぎたあたりで気が付くことを今気が付いてしまいました。 そういえば街中がクリスマスっぽくなっていましたものね…。 (サンタさん、…

かっこいい!私が燃える錦絵の戦争画と歴史画①

今日も生きてます。 買い物に行くときに通りすぎるお宅の窓に、たまに猫が寝ています。 窓辺は陽ざしがあたって気持ちがいいのでしょう。 たまにというのがなかなか良くて、みかけるとむふふと鼻の下を伸ばしています。 毛が生えている動物をなぜかわいいと…

明治木版画技法の極致!小林清親の「花鳥動物画」

今日も生きてます。 自分がたくさん複製される夢を見ました。 自分と同じ人間がたくさんいたら、絶対仲良く暮らしていけるはず。 まずはみんなで仲良くなるためにUNOでもやるかな。 さて、「傑作浮世絵コレクション 小林清親ー光と影をあやつる最後の浮世絵…

ポンチ絵とは何か?「ポンチ」の由来は?清親のポンチ絵を見てみよう!

今日も生きてます。 いつも不思議な夢を見ます。 へんてこりんだなあと思いつつも、自分の胸の内に秘めた願望が如実に表れていることもあります。 偶然知り合った美しい婦人を、どうにかして絵画制作資料のための撮影モデルになってもらおうと、下心を隠した…

光線画とは何か?ー小林清親が描く光の風景ー

今日も生きてます。 最近モニターの拡張を覚えました。 複製機能しか知らなかったけど、拡張するととても便利ですね。 機械疎いタイプなのですが、少しづつ色々覚えてできること増やしていきたいです。 このPCを買ってから押してないキーボードのボタンたく…

文明開化の浮世絵師「小林清親」

今日も生きてます。 先日展覧会を見に行きました。 気分が悪くなり途中退場してしまいましたが、大方鑑賞することができました。 川崎駅すぐにある「川崎浮世絵ギャラリー」で開催中の「小林清親 光と影」です。 小林清親の浮世絵が展示されていました。 浮…

江戸絵師の派閥争い?流刑絵師「宮川一笑」には何があったのか?

今日も生きてます。 よくAmazonを利用するのでAmazonプレミアムに入っています。動画や音楽、本なども一定の無料枠の中では楽しむことができます。 最近ボヘミアン・ラプソディーが追加されたので視聴しました。 アメリカの伝説的バンド「クイーン」のボーカ…

スキャンダルに巻き込まれた流刑絵師「懐月堂安度」

今日も生きてます。 今日も「日本美術事件簿」[(瀬木慎一著、二玄社、2001年。)という本を読んでます。 この本には近代日本編もあります。 これがブログにまとめるような内容ではないのですが、とても興味深い内容です。 画家として名前を残している有名人…

島流しされた流刑絵師の行方~英一蝶(はなぶさいっちょう)の人生~

今日も生きています。 美術をどういった視点で楽しむかは人それぞれ。 私は作品そのものを楽しんだり、作家さんの人生を知るのが好きです。モノを作る人の人生は波乱万丈です。 そして神聖な美術の世界の裏側にあるお金や権力、政治といった下世話な話も知っ…

ザビエルの最後-意外と知らない日本布教後のザビエルの行方ー

今日も生きてます。 ずっと続けてきたザビエル生涯シリーズも今日が最終回です。 異教徒へのキリスト教布教に捧げる人生…信仰心の薄い私からしたら本当に遠い世界です。人間ってそれぞれの価値観が全く違うんだなアと素直に驚きです。 しかし、何かに熱い思…

17世紀に西洋で描かれたファンタスティック日本とザビエル

今日も生きてます。 もうすぐ一年終わりますね。(気が早い) ここ近年、実家で年越しが多いので、少しずつ家の中の整理をしていきたいと思います。 ということで今日もザビエルの本「描かれたザビエルと戦国日本ー西欧画家のアジア認識ー」(鹿毛敏夫編、勉…

ザビエルVS仏教ー直接対決!勝つのはどっち!?ー

今日も生きてます。 ということで今日もザビエルの本「描かれたザビエルと戦国日本ー西欧画家のアジア認識ー」(鹿毛敏夫編、勉誠出版)を読んでいます。 ザビエルの生涯が描かれた20枚の連作絵画から、意外と知らないザビエルの生涯を取り上げています。 …