リアル絵描き日記

画家明石恵のブログです。

浮世絵はどうやってつくられらるのか?

今日も生きてます。

 

知識ゼロからの日本絵画入門を読んでいて、浮世絵のコラムに版木の写真が載っていました。


f:id:akashiaya:20190413161325j:image

 

これをみてびっくりです。

 


f:id:akashiaya:20190413161348j:image

 

細かすぎませんか?

 

後世に名が残っているのは下絵を描いた人間(葛飾北斎など)ですが、堀師の技術もすごいものです。

 

 

今日は浮世絵がどのような過程でできていくのか見ていきたいと思います。

 

まず一枚の浮世絵には

 

⚫版元(出版社のようなもの)

 

⚫絵師(葛飾北斎など)

 

⚫彫り師

 

⚫摺り師

 

が関係してできていきます。

 

 

それぞれがどのような仕事をするのかざっくり見ていきましょう。

 

版元は絵師にどんな絵を描いてほしいか依頼します。

 

 

それ受けて絵師が墨一色で「画稿(下絵)」を描き、次に「版下絵」を制作します。

 

版下絵をもとに彫り師が「主版」というモノクロの版を彫ります。

 

 

 

そしてモノクロ版を元にして摺られた絵を版元がチェック&何色で仕上げるかなどを決めます。

 

 

 

そして絵師が全体の配色をきめます。これを色さしと呼ぶそうな。

 

 

そしてその色さしをもとに版元が色版を彫っていきます。

 

 

彫り師の彫った版木から摺り師は全体のバランスなどを計算しながら一枚の浮世絵を摺っていきます。

 

 

完成!

 

 

 

 

もちろん絵師の役割は大きなものですが、彫り師と摺り師の技術力高過ぎではありませんか?

 

この細い線や細かい描写も彫ってつくられたんだーと思うと浮世絵の見方変わりますね。

 

今はコピー機や、3D印刷もありますから、データにすることができれば彫り師と摺り師はあまり必要ないのかもしれませんね。

 

 

ちなみに絵師が一番最初に書く原画は、彫り師が板に貼り付けて木と一緒に彫ってしまうため残りません。

 

 

有名彫り師や摺り師っていたのかなあ。

 

 

明日は最後の浮世絵師と呼ばれる月岡芳年を紹介します。

 

 

今日はここまで

最後まで読んでいただきありがとうございました

明石恵Website

明石 恵 Aya Akashi website - 明石 恵 Aya Akashi website

歌川広重とカバのはなし

 

今日も生きてます。

 


f:id:akashiaya:20190411213601j:image

 

 

かわいい。

カバです。

 

 


f:id:akashiaya:20190411213620j:image

 

か、可愛い…

 


f:id:akashiaya:20190411213636j:image

 

春らしいカバです。

 

 

中目黒で開催中の「Sakurapink展」にて同じ店舗で一緒に展示している作家さんが千駄ヶ谷でカバの展示をしているときいて見に行きました。


f:id:akashiaya:20190411214018j:image

 


f:id:akashiaya:20190411214339j:image

 

たくさんの作家さんがカバをモチーフに作品を制作されていました。 

 

カップやガラスのカバ。

スプーンにかかれたカバ、風鈴のカバ。

バックのカバ、ネックレスのカバ。

 

表情も人それぞれ…カバそれぞれ?

 

雑貨も全部センスよくてカバ関係なく欲しくなりました笑

 

近くに用事があるさいは寄ってみてください😊

 

 

 

さて、今日は歌川広重(うたがわひろしげ)です。

 


f:id:akashiaya:20190412075338j:image

広重の死絵

(3代豊国筆、1858年)



東海道五十三次」が代表作の浮世絵師です。


f:id:akashiaya:20190412101830j:image
東海道五十三次之内 日本橋

 

歌川広重

1797年ー1858年

 

誕生

定火消し役(江戸城の警備と消防)の子供として江戸に生まれる。

 

14歳ごろ

父と母を亡くす。

浮世絵師・歌川豊広に入門する。

 

37歳

東海道五十三次」を売り出す。

人気者になる。

 

62歳

コレラの疑いで亡くなる。

 



f:id:akashiaya:20190412102023j:image
京都名所之内 淀川

 

⚫逸話など

 

北斎はライバル?

「富士三十六景」を見て闘志を燃やしていた広重は、北斎をライバル視していました。広重は北斎より絵がうまいと公言していたそうです。

 

住宅ローンに追われてた?

広重は52歳の時に借金をして家を買います。最後までローン返済に終われていたそうです。

浮世絵師は若い頃は春画を描き、次第に別の画題に写っていくものですが、広重は晩年になってから画料のよい美人画春画を描いていました。

 

ヒロシゲブルーってなに?

歌川広重の作品は欧米で大胆な構図とともに青色、特に藍色の美しさで評価が高いそうです。

このブルーは、当時ヨーロッパから輸入された新しい顔料であるベロ藍(紺青)です。

 

 

 

ゴッホが広重の絵を模写していた?


f:id:akashiaya:20190412101343j:image


f:id:akashiaya:20190412101352j:image

 

広重の作品は印象派画家であるゴッホに影響を与えました。上の作品の右側は広重の作品をゴッホが模写していたものです。

 

 

 

必殺ゴマ摺り


f:id:akashiaya:20190412103822j:image



f:id:akashiaya:20190412103837j:image

ゴマ摺りとは、↑のようにざらさらとムラをつけて摺るぼかしの技法です。

広重はこれを使うのが上手でした。

ゴマ摺りのお陰で重厚な画面に仕上がっています。

 

 

 

 

 

 

 

今日はここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

画像引用・参考↓

知識ゼロからの日本絵画入門

幻冬舎 安河内眞美

歌川広重 - Wikipedia

 

明石恵Website

明石 恵 Aya Akashi website - 明石 恵 Aya Akashi website

 

明日まで!


f:id:akashiaya:20190412102313j:image

 

中目黒アート花見会Vol.4

「Sakura Pink」展

 

メイン会場:MDP GALLERY

会場HP→http://mdpgallery.com/

住所→東京都目黒区青葉台1‐14-18

会期:2019年3月22日(金)-4月13日(土)

時間:11:00-19:00

※最終日は18:00まで

日・月・祝祭日休廊

 


f:id:akashiaya:20190412102425j:image

 

 

 

私の作品はMDP GALLERYの会場と中目黒駅から徒歩三分の場所にあるお食事処

 

和琉ダイニング あんのん

http://www.an-non-nakameguro.jp

 

の店内にて展示されています。
 
「中目黒の桜まつり」の開催期間に併せ、今年で4回目の中目黒アート花見会「Sakura Pink」展が開催されます。

 



「花見をしながら、アートを楽しむ」をコンセプトに、桜をイメージした作品をMDPギャラリーを拠点に、中目黒エリアの飲食店などの協力店舗にも作品を展示する「お花見ART WALK!」も同時開催!

 

 


 

「桜、桃色、Pink」をテーマに、さまざまなアーティストによるイラストや油彩、日本画などの平面作品、立体作品など様々なアート作品を展示致します。

 

 

ご来場いただいた皆様に、桜とアートを楽しめる空間を提供いたします。

 

葛飾北斎ー天才と数々の逸話ー

今日も生きてます。

 

日本の絵画には仏様など仏教に関するものがテーマになっている作品もたくさんあります。

 

大仏なんかも仏教ですよね。

 

ブッダの生涯はなんとなく知ってますが、(天上天下唯我独尊!)経典とかは知らないし、派閥同士の歴史も知りません。

 

キリスト教に比べたら知らないことばかりです。

 

ですが歩み寄るにもどうやって歩み寄ればいいのか…。

 

 

絵を鑑賞するには宗教の教養が不可欠だなあと感じている今日この頃です。

カモンブッダ

 

 

さて、今日は世界的な有名人葛飾北斎(かつしかほくさい)」を紹介します。

 


f:id:akashiaya:20190410183316j:image

自画像(天保10年(1839年)頃)

 

葛飾北斎は1998年にアメリカの雑誌「ライフ」の「この1000年間に偉大な業績をあげた世界の人物100人」に日本人でただ一人ランクインしてます。

 

世界(といってもこの場合欧米を中心にした視点の歴史だろうが)に影響を与えた唯一の日本人が画家なんて…北斎すごいです。

 


f:id:akashiaya:20190410183959j:image

天保13年(1842年)

82歳(数え年83歳)頃の自画像(一部)

 

葛飾北斎の一生

1760-1849

 

誕生

江戸に百姓の子供として生まれる。

 

幼少

貸本屋の丁稚、木版彫刻師の従弟となり、実家へ戻る。

貸本の絵に関心を持ち、画道を志すようになります。

 

19歳

浮世絵師・勝川春章に弟子入りする。


f:id:akashiaya:20190410184837j:image

写真提供 Teioコレクション

20歳

上の作品「瀬川菊之丞 正宗娘おれん」にてデビューする。

 

72歳

富嶽三十六景』を刊行する。

新しい絵を次々生み出す。


f:id:akashiaya:20190410185451j:image

 

 

90歳

亡くなる。

 

 

 

 

 

 


f:id:akashiaya:20190410191844j:image

 

⚪逸話など

 

93回引っ越しをした!?

 

有名な話ですが、北斎は絵を描くこと以外しなかったそうです。

 

食事は酒屋から運ばせてそのままで、片付けもしない。

 

お茶さえ入れなかったようで、女性である娘のお栄も入れない。

 

客があると隣の小僧を呼び出し、土瓶を渡して「茶」とだけいい、小僧に入れさせて客に出していたそうです…。

 

そして部屋も片付けなかったそうで、ごみがたまると引っ越しをしていたそうです。

 

 

引っ越しはしませんが、大学生の長期休みで展示前などは同じような生活をしていました。

 

 


30回名前を変えた?!


彼は生涯に30回と頻繁に改号していました。

使用した号は「春朗」「群馬亭」「北斎」「宗理」「可侯」「辰斎」「辰政(ときまさ)」「百琳」「雷斗」「戴斗」「不染居」「錦袋舎」「為一」「画狂人」「九々蜃」「雷辰」「画狂老人」「天狗堂熱鉄」「鏡裏庵梅年」「月痴老人」「卍」「是和斎」「三浦屋八右衛門」「百姓八右衛門」「土持仁三郎」「魚仏」「穿山甲」…

 

北斎」という名前は、当初名乗っていた「北斎辰政」の略称です。

 

これは北極星および北斗七星を神格化した日蓮宗系の北辰妙見菩薩信仰が由来のようです。

 

 

 

 

 

巨匠の金銭感覚?

 

北斎は安い画料で決して仕事は引き受けず、通常の倍を得ていました。

 

にもかかわらず服にも不自由するほどまずしかったそうな。

 

なぜなら金銭に無頓着だったからです。

 

画工料が送られてきても包みをあけず、数えもせず机に放置。

 

米屋、薪屋が請求にくると包みのまま投げつけて渡していたそうです。

 

店側は金額が多かったら着服し、少なければ催促するという形でした。

 

 

 

北斎の家

 

 弟子が北斎の部屋の状況を描いた絵を残しています。

 

北斎仮宅之図」には、 晩年の北斎がこたつの布団をかぶりながら畳の上に紙を敷いて絵を描き、不敵な顔をした娘のお栄は、箱火鉢に添いながらその様子をながめています。

 

杉戸には「画帳扇面おことわり」と張り紙がしてあり、柱にはミカン箱を打ち付けて仏壇としています。

 

はきちらかした草履と下駄があり、火鉢のうしろは炭と食品容器であったかごや竹皮のごみの山でした。


f:id:akashiaya:20190410194452j:image

 

 

絵も面白いですが、人としても面白い人だったことがわかりますね。

 

ちなみに有名な富嶽三十六景のこの作品


f:id:akashiaya:20190410194833j:image

 

ダイナミックな波にばかり目がいってしまいますが、


f:id:akashiaya:20190410194947j:image

船の上をよく見ると船にしがみつく人々に気がつきます。

小さいながら必死さが伝わります。

 

 

今日はここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

明石恵Website

明石 恵 Aya Akashi website - 明石 恵 Aya Akashi website

 

画像引用・参考

 

葛飾北斎 - Wikipedia

 

知識ゼロからの日本絵画入門

幻冬舎 安河内眞美

 

 

 

 

 

 

終了まであとすこし!


f:id:akashiaya:20190410195250j:image

 

中目黒アート花見会Vol.4

「Sakura Pink」展

 

メイン会場:MDP GALLERY

会場HP→http://mdpgallery.com/

住所→東京都目黒区青葉台1‐14-18

会期:2019年3月22日(金)-4月13日(土)

時間:11:00-19:00

※最終日は18:00まで

日・月・祝祭日休廊


f:id:akashiaya:20190410195307j:image

 

私の作品はMDP GALLERYの会場と中目黒駅から徒歩三分の場所にあるお食事処

 

和琉ダイニング あんのん

http://www.an-non-nakameguro.jp

 

の店内にて展示されています。
 
「中目黒の桜まつり」の開催期間に併せ、今年で4回目の中目黒アート花見会「Sakura Pink」展が開催されます。

 


 

「花見をしながら、アートを楽しむ」をコンセプトに、桜をイメージした作品をMDPギャラリーを拠点に、中目黒エリアの飲食店などの協力店舗にも作品を展示する「お花見ART WALK!」も同時開催!

 

 


 

「桜、桃色、Pink」をテーマに、さまざまなアーティストによるイラストや油彩、日本画などの平面作品、立体作品など様々なアート作品を展示致します。

 

 

ご来場いただいた皆様に、桜とアートを楽しめる空間を提供いたします。

 

 

 

 

 

カウコーヒーのはなし

今日も生きてます。

 

昨日も中目黒へ行ってきました。

 

目黒川の桜は満開&葉桜という感じです。

 

花びらが散るなかを歩くのもいいですよね。

ハワイのコーヒーを飲んだのでその事をかきたいと思います。

 

今MDPギャラリーの前ではSakuraPink展の期間限定で焼酎コーヒー(500円)を飲むことができます。

ギャラリー下のカフェでもゆっくりあじわえます。


f:id:akashiaya:20190408151035j:image

写真はホットコーヒー(500円)です。

 

 

焼酎とコーヒーを混ぜ合わせたものかなあとぼんやり思っていたら焼酎に浸けたコーヒー豆を味わえるそうです。

 

このコーヒー豆を取り扱っている大久保さんにいろいろとお話しを聞きながらコーヒーを飲みました。

 

もともとはお仕事でおいしいお水を取り扱っていたらしいのですが、日本のイベントでこのカウコーヒーを飲んだときに感動し、ハワイの農園まで足を運んで、農園の人を口説き落として商品化したそうです。

 

もともとはスターバックスと契約している農家で、スターバックスでも同じ豆を取り扱っているといってました。

 

確かスタバだと二倍以上するよーと聞いて驚きでした…。

 

 

豆は大きい実の方がおいしいそうで、豆にはランクがあるそうです。


f:id:akashiaya:20190408152211j:image

このエキストラファンシーはランクが一番上です。

あと真ん中のおじさまは農園の人の顔をイメージして描いたものだそうな。

 

 

私はコーヒーの味の違いわからない人間なのでおいしいなと思うだけでしたが、フルーティーな香りらしいです。

 

焼酎に浸けた豆に惹かれてコーヒー焼酎を飲んでみましたが、苦さのあとに焼酎の香りが鼻の中をフワッとしていくような感じでスッキリ美味しかったです。

 

ガムシロを入れるとまた違っておいしいということを聞き、入れて飲みましたが甘すぎずこれも美味しかったです。

 

豆はハワイで販売していて、日本だとネット注文しかなく、淹れたコーヒーをのめる場所も日本だとないそうなので好きな方は是非😊

 

 

私は最近お酒弱いので外で飲むタイミングは気を付けていますが、アルコールの度数は25度あります。

 

頭はカフェインでカッカッして、胸はアルコールでドキドキして、私は帰り変な感じになったのでお酒弱い方はホットコーヒーの方がいいかもしれません。

 

 

今日はここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

明石恵Website

明石 恵 Aya Akashi website - 明石 恵 Aya Akashi website

 

 

展示も13日までです!


f:id:akashiaya:20190408154519j:image

中目黒アート花見会Vol.4

「Sakura Pink」展

 

メイン会場:MDP GALLERY

会場HP→http://mdpgallery.com/

住所→東京都目黒区青葉台1‐14-18

会期:2019年3月22日(金)-4月13日(土)

時間:11:00-19:00

※最終日は18:00まで

日・月・祝祭日休廊


f:id:akashiaya:20190408154710j:image

 

私の作品はMDP GALLERYの会場と中目黒駅から徒歩三分の場所にあるお食事処

 

和琉ダイニング あんのん

http://www.an-non-nakameguro.jp

 

の店内にて展示されています。
 
「中目黒の桜まつり」の開催期間に併せ、今年で4回目の中目黒アート花見会「Sakura Pink」展が開催されます。

 


 

「花見をしながら、アートを楽しむ」をコンセプトに、桜をイメージした作品をMDPギャラリーを拠点に、中目黒エリアの飲食店などの協力店舗にも作品を展示する「お花見ART WALK!」も同時開催!

 

 


 

「桜、桃色、Pink」をテーマに、さまざまなアーティストによるイラストや油彩、日本画などの平面作品、立体作品など様々なアート作品を展示致します。

 

 

ご来場いただいた皆様に、桜とアートを楽しめる空間を提供いたします。

 

 

 

宮川長春の人生

今日も生きています。

 

いろいろな物語を読みながら絵の構想を考えます。

 

伝説上の物というのは正解がないので難しいです。

 

ですがそのぶんだけ想像する楽しさがあります。

 

ということで今は蓬莱山のイメージを固めています。

 

 

さて、今日は肉筆浮世絵で庶民風俗、遊里風景、遊女、陰郎、若衆などを描いた宮川長春(みやがわちょうしゅん)を紹介します。

 


f:id:akashiaya:20190407080907j:image

遊女聞香図

東京国立博物館

 

 

 

 

⚫宮川長春の一生

1682年ー 1752年

 

1歳

尾張宮川村の出身に生まれます。

 

修行時代

狩野派や土佐派に学んだといわれます。

 

そして菱川師宣にも私叔します。

 

また、江戸時代に人気があった絵師集団、懐月堂派の立美人図の影響を受けます。

 

 

68歳

表絵師稲荷橋狩野家当主の狩野春賀に招かれて日光東照宮の彩色補修を手伝います。

 

71歳

亡くなります。

 


f:id:akashiaya:20190407075920j:image

三侍

 

逸話など

 

 版画はやらなかった?

江戸時代の浮世絵師は版画と肉筆画(紙に直接描いた絵、一品もの。)の両方を生産していました。

 

しかし宮川長春は死ぬまで版画はつくらなかったそうです。使われている絵の具も高価なものでした。

 

肉筆画のこだわりもあったと思いますが、宮川長春の支援者がはやや富裕な町人か武家だったという推測もできます。

 

 

 

日光東照宮の金銭問題で殺人事件発生?!

 

狩野春賀に招かれて日光東照宮の彩色修理を手伝った宮川長春

 

ところが狩野春賀はその報酬を支払いません。

 

翌年の宮川長春は催促に訪れた春賀邸で殴る蹴るの暴行を受け、荒縄に縛られごみ溜めに棄てられたといわれます。

 

(おそらく70前後の人間に対してひどすぎる仕打ちです。*1

 

 

そこで怒った長春の息子長助は、夜に門弟と共に春賀宅を襲います。

春賀を殺害し、その家人を2名ないし4名を殺傷しました。

 

 

この事件は喧嘩両成敗となり、稲荷橋狩野家は断絶、春賀の子春朝は八丈島に遠島となりました。

 

 

宮川派は、長春が間もなく亡くなった事からその身代りとして(というか宮川長春はなにも悪くない)、高弟が伊豆新島に配流、息子は死罪に処せられたとも自殺したとも伝えられます。

 

後味が悪い話ですね…

 

 

遊女の絵は誰が買ってたの?

遊女や遊里の絵は誰が購入していたのか?というと、ひいきの遊女を浮世絵師に描かせて偲んでいたということもあったそうです。

 

肉筆浮世絵は商家や、大名家、徳川家などからも注文がありました。

 

 

この人は何をしているところ?


f:id:akashiaya:20190407082115j:image

上の女性は足と足の間に香炉を焚き、その煙で

衣服に香りをつけています。

後ろの屏風は狩野派風で春のものです。

 

 

 

今日はここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

参考&引用

知識ゼロからの日本絵画入門

幻冬舎、安河内眞美著

宮川長春 - Wikipedia

 

 

明石恵Website

明石 恵 Aya Akashi website - 明石 恵 Aya Akashi website

 

13日まで中目黒で展示してます。


f:id:akashiaya:20190407082615j:image

中目黒アート花見会Vol.4

「Sakura Pink」展

 

メイン会場:MDP GALLERY

会場HP→http://mdpgallery.com/

住所→東京都目黒区青葉台1‐14-18

会期:2019年3月22日(金)-4月13日(土)

時間:11:00-19:00

※最終日は18:00まで

日・月・祝祭日休廊

 


f:id:akashiaya:20190407082721j:image

「中目黒の桜まつり」の開催期間に併せ、今年で4回目の中目黒アート花見会「Sakura Pink」展が開催されます。


「花見をしながら、アートを楽しむ」をコンセプトに、桜をイメージした作品をMDPギャラリーを拠点に、中目黒エリアの飲食店などの協力店舗にも作品を展示する「お花見ART WALK!」も同時開催!


 

「桜、桃色、Pink」をテーマに、さまざまなアーティストによるイラストや油彩、日本画などの平面作品、立体作品など様々なアート作品を展示致します。

 

ご来場いただいた皆様に、桜とアートを楽しめる空間を提供いたします。


f:id:akashiaya:20190407082752j:image

*1:゚□゚;

浮世絵とは?

今日も生きてます。

 

塗る&ヤスリの繰り返しで

下塗り完成。


f:id:akashiaya:20190406103426j:image

黒いです。

 

 

 

これからですー

 

 

 

外からすごく風の音がするなあと思いつつ制作に夢中になっていたら、外で乾かしていた洗濯物がすごいことに。

 

服や下着やシーツがひとつのかたまりになっていました。

 

たぶん何枚か巣立っていったなあ…

 

 

 

さて、今日は浮世絵とはなにか?ということを見ていきたいと思います。

 

 

なぜかという私の浮世絵のイメージ=水性多色刷り木版画だったのですが、肉筆浮世絵もあると知り、良くわからなくなったので整理したくなったからです。

 

 

お付き合いよろしくお願い致します。

 

 

まずズバリ浮世絵は江戸から明治にかけて描かれた風俗画のこと!

 

風俗画とはこの場合人々の日常の生活や風物などを描いたものです。

 

「浮世」という言葉には、「現代風」「当世」「好色」という意味もありました。

 

浮世絵は3つの種類に分けられます。

 

「浮世絵の種類」

①版本の挿絵

②一枚摺の木版画

③肉筆浮世絵

 

 

この中でわかりにくい③肉筆浮世絵は、浮世絵師が描いた一点ものの絵のことを指します。

 

 

 

そして良くわからないのが錦絵(にしきえ)です。浮世絵と錦絵は何が違うのか?

 

錦絵とは多色摺りの浮世絵木版画のことを指します。

 

私の浮世絵のイメージ=錦絵だったんですね。

 

そして一枚数百円程度で購入できたという浮世絵は、飾って楽しむのではなく、手元において楽しんでいたそうです。

 

その題材は多岐にわたり、各地の名所を描いた名所絵、美人を描いた美人画、歌舞伎役者を描いた役者絵なんてのもあったそうな。

 

浮世絵の祖といわれるのは昨日紹介した菱川師宣です。

見返り美人の生みの親ー菱川師宣ー - リアル絵描き日記

 

有名な浮世絵師もこれから紹介していきたいと思います。

 

 

 

ということで今日はここまで。

今日もご覧くださりありがとうございました。

明石 恵 Aya Akashi website - 明石 恵 Aya Akashi website

 

 

中目黒で展示してます!


f:id:akashiaya:20190406102318j:image

中目黒アート花見会Vol.4

「Sakura Pink」展

 

メイン会場:MDP GALLERY

会場HP→http://mdpgallery.com/

住所→東京都目黒区青葉台1‐14-18

会期:2019年3月22日(金)-4月13日(土)

時間:11:00-19:00

※最終日は18:00まで

日・月・祝祭日休廊

 

 

私の作品はMDP GALLERYの会場と中目黒駅から徒歩三分の場所にあるお食事処

 

和琉ダイニング あんのん

http://www.an-non-nakameguro.jp

 

の店内にて展示されています。
 
「中目黒の桜まつり」の開催期間に併せ、今年で4回目の中目黒アート花見会「Sakura Pink」展が開催されます。

 


 

「花見をしながら、アートを楽しむ」をコンセプトに、桜をイメージした作品をMDPギャラリーを拠点に、中目黒エリアの飲食店などの協力店舗にも作品を展示する「お花見ART WALK!」も同時開催!

 

 


 

「桜、桃色、Pink」をテーマに、さまざまなアーティストによるイラストや油彩、日本画などの平面作品、立体作品など様々なアート作品を展示致します。

 

 

ご来場いただいた皆様に、桜とアートを楽しめる空間を提供いたします。

見返り美人の生みの親ー菱川師宣ー

今日も生きてます。

 

令和に決まった背景などが詳しく報道されるようになりましたね。

 

個人的には報道する必要はないかなー?と思います。

 

令和を考案したと推測されている大阪女子大名誉教授の中西進さんが、あなたが新元号の考案者か?と聞かれたときに、ー元号は人間が決めるようなものではなく、天の声で決まるもの。私ではありません。ーといったような内容のお答えをされたそうです。

 

こういう受け答えかっこいいですね。

 

さて、今日は菱川師宣(ひしかわもろのぶ)を紹介します。

 

菱川師宣見返り美人図をかいた人です。

 


f:id:akashiaya:20190405090554j:image

見返り美人

菱川師宣筆。

 

菱川師宣の一生

(1630年頃ー1694年)

 

誕生

安房国保田(千葉県鋸南町保田)に生まれる。

縫箔刺繍業を営む家の、7人兄弟の第4子長男になります。

 

 

幼い頃

家業を手伝い、刺繍の下絵などを描くかたわら、漢画や狩野派、土佐派などの諸流派に接し、独学で絵の勉強をします。

 

 

江戸で人気イラストレータ

菱川師宣は江戸にでます。

そして版本の版下絵師として活躍。

挿絵を大きく取り入れた絵本で、江戸の庶民の人気を獲得しました。

 

そして鑑賞用絵画としての木版摺りの一枚絵を手がけます。

 

1694年歳晩年の傑作「見返り美人図」

見返り美人図を描く。

亡くなる。

 


f:id:akashiaya:20190405090724j:image

『拾弐図』の内「衝立の陰」 菱川師宣

 

 

逸話

 

故郷愛

肉筆画の落款には「房陽菱川師宣」「房國菱川師宣」と書きました。房州生まれの菱川師宣ということを示し、菱川師宣が故郷を愛していたことがわかります。

 

見返り美人の彫刻

菱川師宣記念館前に、見返り美人図のブロンズ像があります。鴨川市出身の彫刻家・長谷川昂氏の制作によるものです。

 

 

切手から国民的絵に

見返り美人図」は1948年に発売された記念切手のデザインになりました。それによって広く知られるようになりました。


1948年(昭和23年)

1991年(平成3年)発行の「切手趣味週間」、1996年(平成8年)発行の「郵便切手の歩みシリーズ・第6集」

の各図案にそれぞれ採用されました。

 

 

 

見返り美人図は女性というよりも、当時のファッションを伝える絵です。

流行の髪型や帯、着物の柄などがよくわかります。

 

人が描かれてる作品はその人の身に付けてる服装も楽しめますよね。

 

周りの作家さんなど聞いてると、やはり自分の持ってる服を参考に描いている人も多いそうです。わたしも自分で持っているものではありませんが、好きな服装を絵の女の子には着せてしまいますね。

 

今日はここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

明石恵Website

明石 恵 Aya Akashi website - 明石 恵 Aya Akashi website

 

 


f:id:akashiaya:20190405091652j:image

中目黒アート花見会Vol.4

「Sakura Pink」展

 

メイン会場:MDP GALLERY

会場HP→http://mdpgallery.com/

住所→東京都目黒区青葉台1‐14-18

会期:2019年3月22日(金)-4月13日(土)

時間:11:00-19:00

※最終日は18:00まで

日・月・祝祭日休廊


f:id:akashiaya:20190405091603j:image

私の作品はMDP GALLERYの会場と中目黒駅から徒歩三分の場所にあるお食事処

 

和琉ダイニング あんのん

http://www.an-non-nakameguro.jp

 

の店内にて展示されています。
 
「中目黒の桜まつり」の開催期間に併せ、今年で4回目の中目黒アート花見会「Sakura Pink」展が開催されます。

 


 

「花見をしながら、アートを楽しむ」をコンセプトに、桜をイメージした作品をMDPギャラリーを拠点に、中目黒エリアの飲食店などの協力店舗にも作品を展示する「お花見ART WALK!」も同時開催!

 

 


 

「桜、桃色、Pink」をテーマに、さまざまなアーティストによるイラストや油彩、日本画などの平面作品、立体作品など様々なアート作品を展示致します。

 

 

ご来場いただいた皆様に、桜とアートを楽しめる空間を提供いたします。