リアル絵描き日記

画家明石恵のブログです。

転生する美青年たち

 

今日も生きてます。

 

近くのインドカレー屋さんにいきました。

好きです。

現地人がやってる系のカレー屋さん。

(若干店員さんと意思疏通できない程度の。)

 

秋田に住んでいるときは気がつきませんでしたが東京って駅近くに必ずインド系のカレー屋さんありませんか?

 

今住んでる駅近くのカレー屋さんはナンがめちゃくちゃ大きくておいしいです。

 

 

しあわせや。

 

 

 

 

 

筑摩書房から出版されている「美少年美術史」池上英洋さん川口清香さん著を読んでいます。

 

以前ヒュアキントスについてブログに書きました。

ヒュアキントス - リアル絵描き日記

 

ヒュアキントスはギリシア神話の登場人物で、アポロン円盤投げをして遊んでいるときに誤って円盤が頭に当たってしまい死亡。

嘆くアポロンがヒュアキントスをヒヤシンスに転生させたという話でした。

 

実は美青年が転生する話はまだあります。

 

⚫キュパリッソス


f:id:akashiaya:20181008143343j:image

 

キュパリッソスはケオス島一番の美少年といわれていました。

 

彼は金色に輝く角を持った鹿を可愛がっていましたがある日間違って槍で殺してしまいます。

 

 

彼は悲しみのあまり神々に永遠に死を悼んで嘆く道を願います。

 

 

そしてキュパリッソスは糸杉に転生しました。

 

西洋では糸杉は大体墓地に植えられ、悲しみの象徴らしいです。

 


f:id:akashiaya:20181009094158j:image

クロード・マリー・ポール・デュビュフ

アポロンとキュパリッソス」

 

 

⚫クリムソン


シシリア島にクリムノンという少年がいました。

 

 

太陽神アポロンが大好きで、アポロンが日輪の馬車に乗り大空を駆けてる時間は幸せな気持ちでした。

 

 

しかし日が沈み夜になるとアポロンの姿は無く、とても悲しい気持ちになっていました。

 

アポロンはその事を知り、クリムソンを愛しました。(たぶんクリムソンが美青年だったからでょう。アポロンは男女問わず美しい人間との話しがたくさんあるそうです。)

 

 

それをよく思わなかった雲の神が、8日間そらを雲で覆いました。

 

クリムノンにとってはつらい8日間でした。

 

そして9日目にアポロンが姿を現した時には、クリムノンは悲しみに耐えかね死んでいたのです。(なんてこったい。( ̄□ ̄;)!!)

 

 

このクリムノンの姿をアポロンは、キンセンカの花に変えました。

今でもキンセンカは太陽に向って咲くのだそうです。

 

(※かっこ内は私の心の声です。)

 

 

 

ギリシア神話の美青年の死因トップ3に「悲しすぎる」が入りそうですね。

繊細。

 

 

 

今日はここまで。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

明石 恵 Aya Akashi website - 明石 恵 Aya Akashi website

 

 

 


f:id:akashiaya:20181009095124j:image

 

フェルメールトリビュート展

会期2018年10月19日ー11月4日

会場 MDP GALLERY

153-0042 

東京都目黒区青葉台1丁目14番18号1階

日・月・祝祭日休廊 11:00 – 19:00

 

ギャラリーWebsite

http://mdpgallery.com

 

レセプションパーティー

10月19日 18時-20時

 

 

⚫女流作家展

会期2018年10月18日ー10月30日

会場 ギャラリー杉

     秋田市大町1-3-27

     水曜日定休  10:30-18:30

会場URL

http://www.gallerysan.com

フェルメールトリビュート展は19日のレセプションパーティーに参加する予定です。

 

秋田の女流作家展は10月27日にギャラリー杉に顔を出す予定です。

秋田には27.28といるので、明石の作品の話を聞きたいという方はぜひ連絡ください。

 

ホームページのcontactからどうぞ。

https://akashiaya.jimdo.com/contact/

 

 

 

 

 

 

 

ナルキッソス

今日も生きてます。

 

筑摩書房から出版されている池上英洋さん荒井咲紀さん著「美少女美術史」を読んでます。

 

以前ブログで取り上げたダフネですが

http://akashiaya.hatenadiary.jp/entry/2018/10/02/101939

 

ダフネは純潔のメタファーともされています。

 

そこで絵の中でも色気を放つような女性ではなく、若くいたいけな美少女として表現されました。

 

 

 

 

 

ギリシア神話には他にも結ばれなかった恋を書いた話があります。

 


f:id:akashiaya:20181005145451j:image

↑はポンペイナルキッソスの絵です。

ナルキッソスギリシア神話に出てくる美声年です。

 


f:id:akashiaya:20181005145726j:image

↑はアレクサンドル・カバネルが描いたエコー-の絵。

エコーはギリシア神話の中に出てくる森の精霊です。

ゼウス(ギリシア神話の主神)をヘラ(ゼウスの妻)からの監視から逃れることに手を貸したことがヘラの怒りを買い、他人の言葉を繰り返すことしかできなくなりました。

 

 


f:id:akashiaya:20181005150719j:image

ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス

エコーとナルキッソス

 

 

エコーはナルキッソスに恋心を抱いていましたが、ナルキッソスはエコーが他人の言葉を繰り返すことしかできなかったため、退屈だとして捨ててしまいます。

 

 


f:id:akashiaya:20181005150928j:image

ネメシス↑人間が神に働く無礼(ヒュブリス)に対する、神の憤りと罰の擬人化

 

 

これを見たネメシス神が、他人を愛せないナルキッソスが、自分しか愛せないようにします。

 

 

 

ネメシスはナルキッソスをムーサの山にある泉によび寄せます。

 

 

ナルキッソスが水を飲もうと、水面を見ると、中に美しい少年がいることに気がつきました。

 


f:id:akashiaya:20181005151041j:image

カラヴァッジョ

 

 

もちろんそれはナルキッソス本人でしたが、ナルキッソスはひと目で恋に落ちました。

 

そしてそのまま水面を眺めながら痩せ細って死にました。

 

 

 

また、水面に写った自分に口付けをしようとしてそのまま落ちて水死したという話もあるそうです。

 

 

 

ナルキッソスが亡くなった後には水仙の花が咲いていました。

 


f:id:akashiaya:20181005151303j:image

ジュラ・ベンツールによって描かれた

ナルキッソス

 

 

エコーは報われない恋心をキャラクター化したものでエコーは十代の少女の姿で表現されることが多いです。

 

 

 

 

ナルキッソスはナルシストの語源でもあるそうです。

 

 

 

今日はここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

明石 恵 Aya Akashi website - 明石 恵 Aya Akashi website


f:id:akashiaya:20181005170638j:image

 

フェルメールトリビュート展

会期2018年10月19日ー11月4日

会場 MDP GALLERY

153-0042 

東京都目黒区青葉台1丁目14番18号1階

日・月・祝祭日休廊 11:00 – 19:00

 

ギャラリーWebsite

http://mdpgallery.com

 

レセプションパーティー

10月19日 18時-20時

 

 

⚫女流作家展

会期2018年10月18日ー10月30日

会場 ギャラリー杉

     秋田市大町1-3-27

     水曜日定休  10:30-18:30

会場URL

gallerysan.com

フェルメールトリビュート展は19日のレセプションパーティーに参加する予定です。

 

秋田の女流作家展は10月27日にギャラリー杉に顔を出す予定です。

秋田には27.28といるので、明石の作品の話を聞きたいという方は連絡してください

ヒュアキントス

今日も生きてます。

 

私は絵を描くとき大概体育座りのポーズで描いてます。

 

集中しているときは気づきませんが、それが切れると一気に体が固まったような感覚に襲われます。

 

なので途中に体を目一杯伸ばして休憩しています。気持ちがいい。

 

 

ずっと同じ姿勢のわりには肩こりはしません。

 

小さい頃から結構寝相が悪く、今もなのですが、起きているときに動かないため、寝ているときに動いて凝りを解消しているのだと思っています。

 

お父さんもお母さんも、お姉ちゃんも…隣で寝ている人は被害に見舞われていたそうです。

 

 

 

 

意識がないときの出来事なので、

私のせいではない!

 

 

 

 

 

 

さて、筑摩書房から出版されている「美少年美術史」池上英洋さん川口清香さん著を読んでます。

 

 

美少年の転生という章に神話のなかで転生して植物になる美少年について取り上げられていました。


f:id:akashiaya:20181003232243j:image

ティエポロの1752年-1753年頃の絵画『ヒュアキントスの死』。マドリード、ティッセン=ボルネミッサ美術館所蔵。

 

 

そのなかで今日はヒュアキントスについてかきたいとおもいます。

 

ヒュアキントスはギリシア神話のなかに登場する美少年です。アポロンに愛されています。

 

ある日ヒュアキントスとアポロンは二人で円盤投げをして遊んでいました。

 

そしてアポロンが投げた円盤が誤ってヒュアキントスに額に当たってしまい、ヒュアキントは死んでしまいました。(えっ…)

 

悲しんだアポロンはヒュアキントスをヒヤシンスに転生させました。 

 

ということで、この話をテーマにした作品には円盤やヒヤシンスが二人の男性のそばに描かれることがあります。

 


f:id:akashiaya:20181003233249j:image

ジャン・ブロック

『ヒュアキントスの死』

ポワティエ、サントクロワ美術館

 

 


f:id:akashiaya:20181004173913j:image

メリー=ジョゼフ・ブロンデル

ヒュアキントスの死

 


f:id:akashiaya:20181004174059j:image

カラヴァッジョ派

ヒュアキントスの死

 

↑の作品では円盤ではなくてテニスラケットが描かれています。

 

時代の流行りに合わせて伝承の内容が変化したそうな。

なにも知らない鑑賞者にとってはちょっと困りますね。

 

 

今日はここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

明石 恵 Aya Akashi website - 明石 恵 Aya Akashi website

 

 

展示があります。


f:id:akashiaya:20181004174659j:image

フェルメールトリビュート展

会期2018年10月19日ー11月4日

会場 MDP GALLERY

153-0042 

東京都目黒区青葉台1丁目14番18号1階

日・月・祝祭日休廊 11:00 – 19:00

 

ギャラリーWebsite

http://mdpgallery.com

 

レセプションパーティー

10月19日 18時-20時

 

 

⚫女流作家展

会期2018年10月18日ー10月30日

会場 ギャラリー杉

     秋田市大町1-3-27

     水曜日定休  10:30-18:30

会場URL

gallerysan.com

 

フェルメールトリビュート展は19日のレセプションパーティーに参加する予定です。

 

秋田の女流作家展は10月27日にギャラリー杉に顔を出す予定です。

秋田には27.28といるので、明石の作品の話を聞きたいという方は連絡してください。

 

ダフネ

今日も生きてます。

 

昨日からベランダ端よりじわりじわりとカマキリが近づいてきています。

 


f:id:akashiaya:20181002092340j:image

 

 

 

出ていく気配が全くないのですが

 

…うちの子になりたいのかい?

 

 

 

 

 

さて、筑摩書房から出版されている「美少女美術史」池上英洋さん荒井咲紀さん著を読んでます。

 

その中からギリシャ神話の中のダフネとアポロンの話を取り上げます。


f:id:akashiaya:20181002092952j:image

↑の彫刻作品はジャン・ロレンツォ・ベルニーニの作品で、アポロンとダフネです。

 

この二人に何が起こっているかわかりますでしょうか?

 

この写真の方分かりやすいですな。


f:id:akashiaya:20181002093234j:image

 

女性が両手をあげるポーズをしていて首の辺りからはなんか生えています。

その後ろからたった今追いかけてきたようなイケメンの男性が女性を捕まえようとしていますね。

 

女性がギリシア神話に登場する川の神ダフネ。

男性はアポロン。ゼウスの息子です。

 

今日はこの二人に何が起こったかのあらすじです。

 

アポロンは容姿端麗で、詩や音楽などの芸術の神であり、頭脳明晰な医学の神でもあり、弓の名手でもありました。


そんなアポロンがある日エロスが弓矢で遊んでいるのを見て、その小ささを笑います。

 

 

エロスは激怒した。(メロス風)

そして金の矢をアポロンに向かって、鉛の矢を川の神の娘ダフネに射ます。

ダフネは完全にとばっちりですね。

 

 

エロスの持っている金の矢に射られると恋に陥いります。

逆にに鉛の矢は恋を拒むようになります。

 

 

ということはアポロンはダフネを好きになります。

ダフネは拒むようになります。

 


f:id:akashiaya:20181002100532j:image

↑ロバート・ルフェーヴル(en)の絵画『アポロンから逃げるダフネ』(1810年頃)。個人蔵。
 

 

 

アポロンはダフネをどこまでも追いかけます。

ダフネはどこまでも逃げます。

 

 

 

そしてダフネは父親の川の神へ願います。

 


「助けてください、お父様、私の姿を変えてください。」

 

 

その願いを聞き入れた父は、ダフネの姿を変化させました。

 


f:id:akashiaya:20181002100921j:image

↑ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロアポロンとダフネ』(1755年-1760年頃)ワシントン・ナショナル・ギャラリー所蔵

 

 

みるみる変わっていったダフネは月桂樹の木になっていました。

 

 

 

アポロンは、ダフネへの愛の記念に、ダフネの月桂樹の葉で冠を作り、生涯それを頭にかぶりました。

 

 

 

という話です。

理不尽ですね。

 

理不尽ですがダフネが樹に変わっていく姿というのは作家の興味をそそります。

 

この話をテーマにした作品を次回紹介していこうかなと思います。

 

 

今日はここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

明石 恵 Aya Akashi website - 明石 恵 Aya Akashi website

 

 

 

 

 

今月展示があります!


f:id:akashiaya:20181002101655j:image

フェルメールトリビュート展

 

会期2018年10月19日ー11月4日

会場 MDP GALLERY

 

153-0042 

東京都目黒区青葉台1丁目14番18号1階

日・月・祝祭日休廊 11:00 – 19:00

 

ギャラリーWebsite

http://mdpgallery.com

 

レセプションパーティー

10月19日 18時-20時

 

 

 

秋田では…

 

 

 

 

女流作家展

 

会期2018年10月18日ー10月30日

会場 ギャラリー杉

     秋田市大町1-3-27

     水曜日定休  10:30-18:30

会場URL

gallerysan.com

 

 

 

フェルメールトリビュート展は19日のレセプションパーティーに参加する予定です。

他にもどこかの土日に在廊予定です。

 

 

 

 

秋田の女流作家展は10月27日にギャラリー杉に顔を出す予定です。

 

秋田には27.28といるので、作品の話を聞きたいという方は連絡してください。

なるべく都合を合わせますー

フェルメール

 

今日も生きてます。

 

台風が近づいてますね。

外からは風の音がします。

 

 

フェルメールトリビュート展も近づいてきたので内容について少し説明したいと思います。

 

今年上野の森美術館にてフェルメール展が開催されます。

フェルメールが描いたとされる作品は35点なのですが、そのうちの9点が日本に来るそうです。

 

 

 

そのフェルメールの代表作と言えば真珠の耳飾りの少女です。↓

 


f:id:akashiaya:20180930215731j:image

 

 

今回MDP Galleryでは上野の森美術館で行われるフェルメール展に合わせて、30名以上の作家が真珠の耳飾りの少女からインスパイアされた作品を出品します。

 

その企画に私も参加します!

 

初めて出品するギャラリーなので緊張しております。

 

どんな作品が出品されるのかわくわくです!

レセプションパーティーもありますので是非お越しくださいませ〰️

フェルメールトリビュート展

 

会期2018年10月19日ー11月4日

会場 MDP GALLERY

 

〒153-0042 

東京都目黒区青葉台1丁目14番18号1階

日・月・祝祭日休廊 11:00 – 19:00

 

ギャラリーWebsite

http://mdpgallery.com

 

レセプションパーティー

10月19日 18時-20時

 

 

 

ちなみにフェルメールのこの作品↓

 


f:id:akashiaya:20180930221546j:image

 

天文学者というタイトルですが、男性が着ているものは南蛮貿易でオランダにきた和服をガウンに仕立て直した物だそうです。

 

当時のオランダの知識層では着物が流行だったそうです。

 

遠い昔にオランダと日本が交流していた証拠を絵として今目にすることが不思議です。

フェルメールは着物を持っていたそうです。(着ていたかはわかりません。)

 

 

このエピソードを意識して私はフェルメールトリビュート展に出す真珠の耳飾りの少女の服を和柄風にしました。

 


f:id:akashiaya:20180930222059j:image

 

周りは螺鈿の蝶が舞っていて日本風です。

 

もしターバンの中の髪が真っ黒だったら…と考えて艶やかな黒髪の真珠の耳飾りの少女です。

 

髪に合わせてくれて真珠も黒真珠に(^-^)

 

 

フェルメールトリビュート展が開催されるギャラリーの近くはおしゃれなカフェやパンやさんなどありいい雰囲気です。

散歩がてらに是非来てください〰️

 

 

今日はここまで。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

明石 恵 Aya Akashi website - 明石 恵 Aya Akashi website

 

 

 

 

アウロラ

 

今日も生きてます。

 

来月東京と秋田で展示があります。


f:id:akashiaya:20180927224342j:image

 

フェルメールトリビュート展

 

会期2018年10月19日ー11月4日

会場 MDP GALLERY

 

〒153-0042 

東京都目黒区青葉台1丁目14番18号1階

日・月・祝祭日休廊 11:00 – 19:00

中目黒のアートギャラリー MDP GALLERY

 

レセプションパーティー

10月19日 18時-20時

 

 

 

女流作家展

 

会期2018年10月18日ー10月30日

会場 ギャラリー杉

     秋田市大町1-3-27

     水曜日定休  10:30-18:30

会場URL

gallerysan.com

 

 

 

フェルメールトリビュート展は19日のレセプションパーティーに参加する予定です。

他にもどこかの土日に在廊予定です。

 

 

 

 

秋田の女流作家展は10月27日にギャラリー杉に顔を出す予定です。

 

秋田には27.28といるので、作品の話を聞きたいという方は連絡してください。

なるべく都合を合わせます!

 

秋田の女流作家展は小野小町の作品と人魚の絵を出品する予定です。

新作ではありませんが、好きな絵であります。

ぜひおこしくださいませ。

 

 

 

 

 

さて、今日は筑摩書房から出版されている「美少年美術史」池上英洋さん川口清香さん著を読んでいます。

 

前々回辺りに眠れる美少年美術史を書きました。

ディアーナ - リアル絵描き日記

 

エンデュミオン - リアル絵描き日記

 

 

美しいエンデュミオンの眠り姿に魅せられた女神の話でしたね。

 

実は似たような話がローマ神話にもうひとつあります。

 


f:id:akashiaya:20180927225914j:image

↑曙の女神アウロラ

 

眠れる美青年はケファロスといい、それに恋する女神はアウロラといいました。

 

女神アウロラは狩りに出たケファロスに恋をします。そして、連れ去ります。(危険)

 

 

しかし、ケファロスには新婚の妻プロクリスがいました。ケファロスはプロメテウスを愛していたのでアウロラを拒否します。

 

アウロラは怒ってケファロスを帰します。

 

プロメテウスは狩りの処女神アルテミスお気に入りの女性でしたので、足の速い犬と的を外さない槍をプレゼントしました。

(この後、なぜか槍は夫であるケファロスのものになっています。)

 

ある日ケファロスはそよ風に(妻への)愛の言葉を話しました。

それを聞いていた村人が、浮気したと勘違いをして妻のプロクリスに伝えます。

要らないことをする隣人ですな。

 

そして妻のプロクリスは実際に確かめようと茂みにかくれて夫のようすを伺っていると、同じようにそよ風に愛の言葉をささやく声が聞こえ、うめいてしまいました。

 

園声を聞いたケファロスは獣が隠れていると勘違いを起こし、外さない槍を声がする方に投げてしまいます。

 

聞こえてきた悲鳴でケファロスはそれが褄のプロクリスだと気づき、誤解を解きました。

 


f:id:akashiaya:20180929173141j:image

ピエール・ナルシス・ゲラン

アウロラとケファロス」

 

↑の絵は女神アウロラがケファロスをさらってきた場面です。

 

ディアーナが描かれた作品とにていますが、ディアーナを描いている作品は頭に月の印がかかれています。

アウロラは手の指先からは花が舞っています。

 

 

今日はここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

明石 恵 Aya Akashi website - 明石 恵 Aya Akashi website

 

 

 

パンドラ

今日も生きています。

 

大阪城に登りました。

 


f:id:akashiaya:20180927195003j:image

 

 

こういうところの楽しみかたってよくわからないのですが、とりあえずこの城を攻略するには…!ということを考えながら上りました。

 

血が騒ぎますな。

 

 

しかしとにかく観光客がたくさんいました。

外国人も日本人もたくさんいました。

 

遠くの方に観光客向けに戦国武将っぽい格好をした人がいたのですが、ふんわりと周りに空間が出来ていたのでなぜかな?と思って近寄ったのですが、お兄さんではなくおじいさんが赤い甲冑を着ていました。

 

なんかところどころメッシュになっていて夏仕様に…。からだがところどころ露に…。

 

 

お兄さんの方いいと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

さて、昨日の続きです。

筑摩書房から出版されている「美少女美術史」池上英洋さん荒井咲紀さん著を読んでます。

 

昨日はあらすじをのせました。

パンドラ - リアル絵描き日記

 

人類を文明化させるため神々から火を盗んだプロメテウスですが、弟の名前はエピメテウス。

 

プロローグやエピローグの言葉と関連があるように、前と後を指しています。

 

この兄弟は賢者と愚者のメタファーになっています。

 

物語の中で賢者のメタファーである兄プロメテウスから、愚者のメタファーである弟エピメテウスへ、ゼウスたちからの贈り物には注意しろと警告があります。

 

しかし、弟はパンドラの美しさに心を奪われて結婚してしまいます。

 

神話や聖書ってこういうメタファーが隠されているんですね。知ると理解が深まります。

 

今日はパンドラの絵を紹介していこうかなと思います。

 

パンドラを描いた作品はたくさんありますが、悩み抜いて開けてはならない箱を開けてしまった女性の弱さと無邪気さを強調するために、まだ思慮深さを備えていない年齢の女性として表現されています。

 


f:id:akashiaya:20180927222114j:image

アレクサンドル・カバネル

パンドラ

 

↑モデルはスウェーデン人のソプラノ歌手クリスティン・ニルソン。

 

 


f:id:akashiaya:20180927222333j:image

トーマス・ベンジャミン・ケニントン

パンドラ

↑英国王立アカデミーで成功した画家。

黒い背景から人物を浮かび上がらせる手法で、パンドラの深刻な苦悩を描き出している。

 


f:id:akashiaya:20180927222619j:image

アーサー・ラッカム

パンドラ

↑他のパンドラと違って無邪気で可愛い様子です。

 


f:id:akashiaya:20180927222750j:image

ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス

パンドラの箱

↑悪女感はなく、好奇心に負けてタブーをおかしてしまう普通の少女として表現されている。

 

 

同じ主題であってもどのような年齢の、どのような性格にするかでパンドラ像が変わってきます。

 

その違いを見るのも楽しみのひとつかもしれませんね。

 

 

今日はここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

明石 恵 Aya Akashi website - 明石 恵 Aya Akashi website